マウスピース矯正の治療期間と計画どおりに進めるためのポイント

歯の矯正に使用するマウスピース

こんにちは。東京都港区「白金高輪駅」1番出口より徒歩1分にある歯医者「白金SAIKI DENTAL CLINIC」です。

マウスピース矯正は、目立ちにくく取り外しができることから、近年多くの方に選ばれています。ワイヤー矯正と比べて快適に過ごせる点は魅力的ですが、一方で「どれくらいの期間で終わるのか」「予定通りに進むのか」といった不安を抱く方も少なくありません。

矯正治療は見た目だけではなく、噛み合わせや口腔機能にも関わる重要な医療行為です。だからこそ、あらかじめ治療期間の目安を理解し、スムーズに治療を進めるためのポイントを押さえることが大切です。

本記事では、マウスピース矯正の治療期間から長くなるケース、計画通りに進めるための注意点まで、わかりやすく解説していきます。

マウスピース矯正にはどれくらいの期間かかる?

マウスピース矯正にかかる期間のイメージ

マウスピース矯正の治療期間は、一般的に半年から2年程度が目安とされています。

ただし、これはあくまで平均的な数値であり、実際の期間は患者さま一人ひとりの歯並びの状態や治療目標によって大きく異なります。軽度な前歯のズレなどを整える部分矯正であれば、早ければ3〜6か月で完了するケースもあります。

一方で、全体的な噛み合わせの改善を目的とした全体矯正になると、1年半から2年以上かかることも珍しくありません。

マウスピース矯正では、治療開始前に歯科医師が歯型をもとに緻密な治療計画を立て、それに基づいて複数枚のマウスピース(アライナー)が製作されます。通常は1〜2週間ごとにマウスピースを交換しながら、少しずつ歯を動かしていきます。

そのため、ワイヤー矯正よりも動きが穏やかで、その分時間がかかる傾向があります。

また、1日のうち20〜22時間、きちんと装着しているかどうかも治療期間に大きく影響します。取り外しができるという利点は、自己管理が甘いと治療の進行を妨げるリスクにもなり得るのです。

さらに、歯の移動に伴う個人差も考慮しなければなりません。歯の根の形や骨の状態、年齢などによっても歯が動くスピードには違いがあります。そのため、計画通りに進めるには、定期的な通院とマウスピースの適切な使用が欠かせません。

マウスピース矯正で治療期間が長くなるケース

顎関節に違和感を感じ矯正期間が延びる女性

マウスピースを正しく使えば効率的に歯並びを整えることができますが、治療が長引くケースも少なくありません。「思っていたよりも治療が進まない」「予定より終了が遅れている」といった声の背景には、いくつかの原因があります。

以下では、治療期間が延びる代表的なパターンを紹介し、それぞれの理由を詳しく見ていきましょう。

マウスピースの装着時間が不足している

マウスピース矯正の成功は、マウスピースの毎日の装着時間に大きく左右されます。基本的には1日20〜22時間の装着が求められますが、食事中や会話、仕事の場面で外したまま長時間放置すると、歯の移動が計画通りに進まなくなります。

これが繰り返されると、次のマウスピースにうまく移行できず、全体のスケジュールに遅れが生じることがあります。

マウスピースの交換タイミングを逃す

マウスピースは定期的に交換する必要がありますが、いつでも良いというわけではありません。歯の移動に伴う適切なタイミングがあり、基本的には治療計画の通りに進めることになります。

マウスピースを予定より早く交換したり先延ばしにしたりすると、歯が計画に沿って動かなくなります。自己判断でスケジュールを変えると、全体の計画が狂うため注意が必要です。必ず歯科医師の指示に従い、交換や進行のタイミングを守ることが求められます。

顎関節や噛み合わせの問題がある

顎関節症の傾向がある場合や噛み合わせの不具合を抱えている場合、単純な歯の移動だけでは対応が難しい場合があります。これらの要素があると、追加の処置が必要になったり、矯正計画そのものが複雑化したりするため、結果的に治療期間が延びる原因となります。

事前に口腔内の全体的なバランスを把握することが、計画的な治療を進めるために欠かせません。

ライフスタイルの変化

転勤、妊娠、引っ越し、留学など、生活環境の大きな変化はマウスピース矯正に影響を与えることがあります。通院が困難になったり、生活リズムの変化によって装着時間が確保しづらくなったりすると、治療計画に遅れが生じやすくなります。

治療開始前には、将来的なライフイベントも含めたスケジュールを見据えておくことが望ましいです。

マウスピースの作り直しが必要になる

装着状況が不十分で歯が予定通りに動かない場合、アライナー(マウスピース)を作り直す必要が出てくることがあります。再スキャン、再設計、再製作の工程には数週間から1か月以上かかることもあり、その間治療は一時的にストップすることになります。

これが結果として、全体の治療期間を長引かせる原因になります。

虫歯や歯周病の治療による中断

マウスピース矯正中は口腔内が乾燥しやすく、虫歯や歯周病になりやすくなります。万が一病気になると、そちらの治療を優先する必要が出てくることもあります。

特に、進行した歯周病を治療する場合などは、矯正治療そのものを中止せざるを得ない事態につながることもあります。

自己判断による装着の中断

痛みや違和感、生活の都合などでマウスピースの装着を自己判断で中断すると、治療に遅れが生じることがあります。そのまま放置して、再度診察・再設計が必要になるケースもあります。

患者さまの自己管理が重要という点は、マウスピース矯正ならではの特徴といえるでしょう。

マウスピース矯正を計画どおりに進めるためには

マウスピースの装着時間を守る女性

マウスピース矯正をスムーズに進め、予定通りの期間で治療を完了させるためには、いくつかの大切なポイントを抑える必要があります。これらをしっかり押さえて日々の生活に取り入れることで、治療の遅延を防いで効果的な矯正結果を得られます。

以下で、具体的な対策を見ていきましょう。

決められた装着時間を守る

マウスピース矯正を計画通りに進めるために最も基本的で重要なのが、1日20〜22時間の装着時間を守ることです。装着時間が不足すると、歯が想定通りに動かず、マウスピースの交換サイクルもズレていきます。

外す時間は食事と歯磨きの時に限定し、それ以外の時間は常に装着しておく意識を持つことが重要です。また、タイマーアプリなどを使って装着時間を管理するのも効果的です。

定期的な通院を欠かさない

マウスピース矯正期間中は、4〜6週間を目安に、定期的に歯科医院で経過を確認することが一般的です。自己判断での通院キャンセルや間隔の空きすぎは、異常の早期発見や調整の機会を失うことになります。

万が一、些細なズレや予期せぬトラブルが発生しても、早めに対応すれば大事に至らず、治療期間への影響も最小限に抑えられます。

マウスピースの管理と清潔を保つ

マウスピースが変形したり破損したりすると、計画通りの矯正力が発揮できません。また、不衛生な状態で使用を続けると口腔内のトラブルを引き起こす可能性もあります。

専用の洗浄剤を使って毎日しっかりと清掃し、落下や紛失を防ぐためのケースを常に携帯するなど、丁寧な取り扱いを心がけましょう。

食生活と口腔ケアの徹底

治療中は虫歯や歯周病にかからないように、食後の歯磨きやうがいを徹底することが大切です。また、糖分の多い食品を控え、マウスピースを装着したままの飲食を避けることも重要なポイントです。

口腔内の健康を保てば、治療の中断を防ぎ、結果的に期間短縮につながります。

モチベーション維持と治療への理解

矯正治療は短期間では終わらないため、どうしても途中でモチベーションが下がることがあります。

しかし、自分の歯並びが少しずつ改善していく過程を楽しむことで、継続の意欲をキープできます。また、なぜその手順が必要なのか、どうして決まった時間の装着が大切なのかを理解しておくことで、自然と自己管理の意識も高まります。

まとめ

マウスピース矯正で綺麗な歯並びを手に入れた女性

マウスピース矯正は、目立ちにくく取り外しが可能なため、ワイヤー矯正よりも快適に治療を進められる方法として注目を集めています。

しかし、矯正効果を最大限に引き出すには、計画通りの期間で治療を進めることが欠かせません。矯正期間には個人差があり、装着時間や通院の頻度、日常生活での管理によって大きく左右されます。

治療が長引くのを避けるためには、装着時間を厳守したり定期的に診察を受けたり、口腔ケアを徹底したりすることが大切です。

マウスピース矯正を成功に導くためには、日々の積み重ねが何より大切です。この記事で紹介したポイントを意識し、自分に合った治療を計画的に進めていきましょう。

マウスピース矯正を検討されている方は、東京都港区「白金高輪駅」1番出口より徒歩1分にある歯医者「白金SAIKI DENTAL CLINIC」にお気軽にご相談ください。

当院では、虫歯・歯周病治療、矯正治療、入れ歯治療など、さまざまな診療を行っています。審美歯科やインプラント、ホワイトニング、クリーニングなども実施しています。

診療案内ページはこちらWEB予約も受け付けておりますので、ぜひご活用ください。

審美治療・矯正治療専門サイト