こんにちは。東京都港区「白金高輪駅」1番出口より徒歩1分にある歯医者「白金SAIKI DENTAL CLINIC」です。
子どもの健康を守るうえで、虫歯予防は非常に重要です。特に、虫歯になりやすい子どもには共通する生活習慣や体質的な傾向が見られます。
しかし、虫歯は食生活や口腔ケア、さらには家庭での習慣の積み重ねなどによって予防できるものです。小さなうちから適切なケアを始めることは、将来の歯の健康にも大きく影響を与えるでしょう。
この記事では、虫歯になりやすい子どもの特徴や虫歯の予防方法、そして乳歯が虫歯になった場合の対応について解説します。虫歯ゼロを目指して、日常生活の中でできる対策を行っていきましょう。
虫歯になりやすい子どもの特徴

虫歯になりやすい子どもには、生活習慣や体質、家庭環境など、いくつかの共通した特徴が見られます。虫歯の発生には、口の中の細菌・糖分・歯の質・時間の4つの要素が関係しています。
特に、子どもは歯のエナメル質が大人の歯より薄く、虫歯のリスクが高いと言われています。そのため、早い段階でリスクや予防法を知り、対策することが大切です。
ここでは、虫歯になりやすい子どもに見られる代表的な特徴を紹介します。
間食が多くダラダラ食べる習慣がある
虫歯になりやすい子どもに共通している特徴のひとつが、間食の頻度や食べ方です。特に、お菓子やジュースを長時間かけて食べたり飲んだりするダラダラ食べは、口の中が常に酸性になり、歯が溶けやすい状態が続きます。
唾液には酸を中和する働きがありますが、頻繁に糖分が入ってくると中和が追いつかず、虫歯の原因菌が活発になります。時間を決めて間食を取るようにすることで、虫歯のリスクを軽減できます。
歯みがきが不十分
小さな子どもは、自分ひとりで丁寧に歯を磨くのが難しく、磨き残しが多くなりやすいです。特に、奥歯の噛み合わせ部分や歯と歯の間など、磨きにくい箇所は汚れがたまりやすく、虫歯が発生しやすくなります。
仕上げ磨きが習慣化していない家庭では、磨き残しに気づかないまま放置されていることも少なくありません。保護者の方が毎日仕上げ磨きをしてあげるとともに、定期的に歯医者に通い、ブラッシング指導を受けることが大切です。
口呼吸の習慣がある
唾液は、口の中を洗浄し、虫歯菌が作り出す酸を中和する働きを持っています。
しかし、口呼吸が癖になっている子どもや、緊張しやすい性格の子どもは唾液が少なくなりやすく、その結果、虫歯リスクが高くなります。睡眠時に口が開いている、口が渇きやすいといった傾向がある場合には注意が必要です。
鼻呼吸の習慣を促したり、水分補給や唾液腺マッサージなどで唾液分泌を促したりすることが虫歯の予防につながります。
家族に虫歯が多い
虫歯菌は生まれたばかりの赤ちゃんの口には存在せず、多くの場合、家族との接触を通じて感染します。周囲の大人の口腔内に虫歯菌があると、いつの間にか赤ちゃんに移っていることがあるのです。
大人が自身の口腔ケアを徹底することも、子どもの虫歯予防には欠かせないのです。
乳歯が虫歯になったら治療すべき?

「乳歯はいずれ抜けるのだから、虫歯になっても放っておいていいのでは?」と考える保護者の方も少なくありません。
しかし、乳歯の虫歯を放置していると、永久歯の健康や生え方にまで悪影響を及ぼす可能性があります。乳歯は単なる仮の歯ではなく、噛む力の発達や、正しい発音、顎の成長、そして永久歯がきれいに並ぶための道しるべとしても重要な役割を果たしているのです。
そのため、乳歯の虫歯も、大人の歯と同様、早期に発見し必要な治療を受けることが大切です。
虫歯を放置すると起こること
乳歯の虫歯を放置すると痛みや炎症が広がり、子どもが食事を嫌がったり睡眠に支障が出たりすることがあります。さらに重症化すれば、歯の根っこに膿がたまり、永久歯の発育に悪影響を与える可能性もあります。
また、乳歯が虫歯によって早く抜けると、空いたスペースに隣の歯が倒れ込み、後から生える永久歯の場所が足りなくなります。その結果、歯並びが乱れる原因になることもあります。健康な永久歯のためにも、乳歯の虫歯は軽視すべきではありません。
定期的なチェックが重要
乳歯の虫歯は進行が早いため、少しの変色やしみる感覚を見逃すとすぐに深刻化します。家庭でのケアに加えて、定期健診を受けることで虫歯の早期発見・早期治療が可能になります。
子どもが自覚症状を訴えにくい年齢の場合は、プロの目でチェックしてもらうことが重要です。3〜6か月に一度を目安に、定期的に受診するようにしましょう。
子どもの虫歯を予防するためには

虫歯になりやすい子どもであっても、日々の生活習慣を見直したり適切なケアを継続したりすれば、虫歯を防ぐことは十分に可能です。予防の基本は正しい歯みがき、バランスの良い食生活、定期的な歯科健診の3つです。
また、虫歯は家族の生活習慣の積み重ねによって大きく左右されるため、家庭全体で虫歯予防に取り組む姿勢が重要です。ここでは、子どもの虫歯を防ぐための具体的な方法を紹介します。
毎日の歯みがきと仕上げ磨きを徹底する
子どもの虫歯予防において最も基本となるのが、毎日の歯みがきです。子どもが自分で磨けるようになるまでは、必ず大人が仕上げ磨きを行い、奥歯や歯と歯のすき間など、磨き残しやすい部分まで、丁寧にケアしましょう。
就寝前の歯みがきは特に重要で、口の中に食べかすや糖分が残ったまま寝ると、虫歯菌が繁殖しやすくなります。フッ素入り歯みがき剤を使うことで、歯の再石灰化を促し、虫歯の進行を防ぐ効果も期待できます。
間食のタイミングと内容を見直す
間食の与え方も虫歯予防において重要なポイントです。1日に何度も甘いものを食べると、口の中が長時間酸性になり、虫歯ができやすい環境が続きます。おやつの時間は1日1〜2回に限定し、時間を決めて食べるようにしましょう。
また、チョコレートやキャラメルなどの歯にくっつきやすいものを避け、代わりに果物やチーズ、無糖ヨーグルトなど、虫歯リスクの少ないおやつを選ぶと良いでしょう。飲み物も、甘いジュースや乳酸飲料ではなく、水やお茶を基本にしましょう。
フッ素塗布やシーラント処置で歯を守る
歯科医院で受けられるフッ素塗布は、歯のエナメル質を強化し、虫歯菌が出す酸に対する抵抗力を高める働きがあります。また、奥歯の溝を特殊な樹脂でふさぐシーラント処置は、汚れをたまりにくくできるため、虫歯予防に非常に効果的です。
これらは特に歯みがきが不十分になりやすいな幼児期や、小学校低学年の子どもにとって有効な予防処置といえるでしょう。定期的なフッ素塗布と、必要に応じたシーラントの併用で、虫歯リスクを大きく減らすことができます。
家族みんなで口腔ケアに取り組む
子どもだけが虫歯予防に取り組むのではなく、家族全員が口腔ケアの意識を高めることも大切です。特に、保護者の方の口腔内の状態は、子どもへの虫歯菌の感染リスクに直結します。
家族全員が定期的に歯科健診を受け、虫歯や歯周病をしっかり治療・予防することで、子どもを虫歯から守れます。また、家庭内で歯みがきの習慣を共有したり、子どもの前で大人が積極的に歯を磨く姿を見せたりすることで、自然とケアの大切さが伝わります。
まとめ

虫歯のなりやすさには、間食の習慣や歯みがきの不十分さ、唾液の分泌量の少なさ、そして家庭内の感染環境など、さまざまな要因が関係しています。乳歯だからといって虫歯を軽視していると、将来の永久歯の健康や歯並びにまで悪影響を及ぼす可能性があります。
子どもの口腔環境を整えるためには、日々の丁寧な歯みがき、食生活の見直し、そして歯科医院での定期的な健診と予防処置が重要です。家族全員で歯を大切にする意識を育て、虫歯ゼロを目指して日々の習慣を積み重ねていきましょう。
お子さまの虫歯を防ぎたいとお考えの方は、東京都港区「白金高輪駅」1番出口より徒歩1分にある歯医者「白金SAIKI DENTAL CLINIC」にお気軽にご相談ください。
当院では、虫歯・歯周病治療、矯正治療、入れ歯治療など、さまざまな診療を行っています。審美歯科やインプラント、ホワイトニング、クリーニングなども実施しています。