インプラント治療のリスクとは?後悔しないために知っておくべきこと

インプラントの模型

こんにちは。東京都港区「白金高輪駅」1番出口より徒歩1分にある歯医者「白金SAIKI DENTAL CLINIC」です。

インプラントはブリッジや入れ歯よりもしっかり噛め、見た目もよいので人気を集めている治療法です。

しかし、細菌感染を起こしたり、骨とインプラントが結合しなかったりするリスクがあります。治療を後悔しないためにも、事前にリスクについて知っておきましょう。

この記事では、インプラント治療のリスクとメリット、安心して治療を受けるための方法について解説します。

インプラント治療とは

インプラントの治療の様子

インプラント治療とは、歯を失った部分にチタン製のねじを埋め込み、その上に歯を作る治療法です。チタンの骨と結合するという特性を活かした治療で、自分の歯とかわらない力でしっかりと噛めるようになります。

さらに、独立した1本の歯が作れて見た目がよい上、周りの歯に負担をかけないのがメリットです。

しかし、外科治療が必要になるため、持病のある方は治療できないことがあります。また、自費診療となることで、費用が高くなるのがデメリットです。

インプラント治療のリスク

インプラント治療のリスクのイメージ

インプラント治療は外科手術を伴うため、以下のようなリスクがあります。

インプラント周囲炎にかかるリスク

インプラントは自分の歯ではないため、虫歯にはなりません。

しかし、歯茎や顎の骨が歯周病菌に感染すると、インプラント周囲炎を引き起こすことがあります。インプラント周囲炎とは、インプラント特有の病気のことです。

発症すると、炎症によりインプラントの周りの組織が破壊され、最終的にはインプラントが抜け落ちる可能性があります。インプラント周囲炎の原因は、歯磨きやメンテナンス不足、喫煙、健康状態による免疫力の低下などです。

そのため、インプラント周囲炎のリスクを避けるためには、セルフケアと定期的なメンテナンスを行うことが欠かせません。

骨と結合できないリスク

骨粗しょう症などの持病がある場合、骨密度の不足により、うまくインプラントと骨と結合できないことがあります。また、生活習慣も原因の1つです。喫煙による影響や歯磨きの不足により、細菌感染を起こし、骨と結合しないことがあります。

そのため、術後のセルフケアやメンテナンスをしっかりと行うことが大切です。

稀にですが、手術時のドリルの過度な摩擦熱により、火傷したような状態になることで骨と結合できないこともあります。ドリルの摩擦熱は手術時の注水や歯科医師の技術力などで防げるため、歯科医院選びがリスク回避の鍵となるでしょう。

骨の厚みや骨密度の不足によるリスク

インプラントは、骨と結合することで安定し、しっかり噛めるようになります。インプラントを十分に支えられる顎の骨がなければ、インプラントが骨を貫通したり、見た目に影響を与えたりするリスクがあります。

術前のレントゲン撮影やCT撮影などで、骨の厚みや骨密度を精密に把握することが大切です。

上顎洞炎のリスク

上顎洞とは、鼻の横にある空洞のことです。上顎にインプラントを埋入する際、埋入角度や位置を誤ると、上顎洞に穴を開け、炎症が起こるリスクがあります。

上顎洞炎になると、炎症により違和感や痛み、鼻づまり、膿の排出、発熱などが起こる可能性があります。

ただし、精密検査で骨の厚みや骨密度を把握していれば防げるリスクです。

下歯槽管(かしそうかん)を傷つけるリスク

下顎には、顔の神経や血管が通った大きな管があります。インプラントの埋入位置や角度を誤ると、下歯槽管を傷つけ、唇や舌などの麻痺、出血などが生じることがあります。

精密検査で下歯槽管の位置やインプラントの埋入角度・位置をきちんと認識できていれば防げるリスクといえます。

見た目が悪くなるリスク

治療箇所によって、骨や歯茎の厚みは異なります。例えば、奥歯に比べると、前歯は骨も歯茎も薄いです。また、歯を失うと骨は徐々に吸収され、骨の量に伴って歯茎も下がります。

そのため、治療直後は問題なくても、徐々に骨が吸収されると歯が長くみえることがあるでしょう。特に、前歯の場合は目に付きやすいため、ねじ部分が歯茎に透けたり、インプラント部分が露出したりすることがあるので注意が必要です。

アレルギーのリスク

インプラントはチタン製のねじで、金属アレルギーが発症しにくいといわれています。

しかし、チタン自体にアレルギーを持つ方もいるため、アレルギーのリスクはゼロではありません。アレルギーを発症すると、口内だけでなく全身の健康に悪影響を及ぼす可能性があります。

糖尿病によるリスク

糖尿病を患っている場合、高血糖により免疫力が低下し、術後の感染リスクが高まります。これにより、インプラントと骨の結合が阻害され、治療が失敗に終わることもあるので注意が必要です。

また、術後のメンテナンスを怠れば、インプラント周囲炎のリスクが高まります。セルフケアとメンテナンスを継続して行い、口内を健康に保つことが欠かせません。

インプラント治療のメリット

インプラント治療のメリットのイメージ

インプラント治療にはデメリットやリスクもありますが、それ以上にさまざまなメリットがあります。

力強く噛める

歯を失った治療にはブリッジや入れ歯などもありますが、自分の歯よりも噛む力は劣ります。そのため、長く使い続けていると、硬いものが噛めなかったり、違和感や痛みが生じたりすることもあるのです。

その点、インプラントは顎の骨に直接チタン製のねじを埋め込むことで、力強く噛めるようになります。硬いものやくっつくような噛みにくいものも、自分の歯のような感覚で咀嚼できるのは最大のメリットです。

自分の歯のように美しい見た目

インプラントはブリッジや入れ歯のように、金属部分が見えるようなことはありません。チタン製のねじの上には、セラミックやジルコニアといった審美性の高い被せ物を取り付けます。

周りの歯の色に合わせて作成するため、自分の歯のような見た目を手に入れられるのがメリットです。また、歯茎から1本の白い歯が生えたように見えるため、作り物の歯だと気付かれることはないでしょう。

周りの歯に負担をかけない

ブリッジや入れ歯の場合、失った歯を補うために歯を削ったり、噛む負担が周りの歯にかかったりします。その点、インプラントは周りの歯を削る必要なく、1本の歯を作れます。

残っている歯の寿命を守りながら、しっかりした歯が手に入るのは大きなメリットです。

清掃がしやすい

ブリッジや入れ歯は、隣の歯との間に汚れが溜まりやすく、虫歯や歯周病のリスクを高めるのがデメリットです。その点、インプラントは自分の歯と同じような見た目をしているため、歯ブラシや歯間ブラシ・フロスでのケアも簡単です。

歯と歯の間や歯茎の境目などの細かい箇所も清掃できるため、インプラントも周りの歯も守ることにつながります。

骨が痩せるのを防げる

咀嚼の刺激が歯から顎に伝わることにより、顎の骨量は維持されています。

しかし、歯を失うと噛む刺激が骨に伝わらず、徐々に痩せてしまうのです。ブリッジや入れ歯は、周りの歯によって咀嚼機能を補っているため、顎に直接刺激が伝わりません。

治療後は問題なくても徐々に骨が痩せ、周りの歯の骨もやせ細ってしまうことがあるのです。インプラントは直接骨にチタン製のねじを埋め込むため、咀嚼の刺激による骨が痩せるのを防げます。

安心してインプラント治療を受けるためには

安心してインプラント治療を受けるためのチェック項目のイメージ

インプラント治療を安全に受けるためには、歯科医院選びが重要です。以下のポイントを参考に、ご自身に合った歯科医院を選びましょう。

インプラントの症例数が豊富か

歯科医師によって得意な治療は違うため、インプラント治療の経験が豊富な歯科医師を選びましょう。治療の経験が豊富であれば、たとえトラブルが起きた場合でも適切に対処できる可能性が高いです。

具体的な症例数や症例写真、経験年数、保有資格などを、事前にHPで確認しておきましょう。

設備・衛生管理が整っているか

歯科医院の設備や衛生管理が整っていることも、インプラント治療のリスクを避けるためには大切です。インプラントは高度な技術を要する治療のため、口内の状態を精密に把握したり、細菌感染を予防したりすることが必要不可欠だからです。

例えば、術前の精密検査では、レントゲン撮影だけでなく、CT撮影を行うことが欠かせません。また、インプラントの埋入位置を確認するためのサージカルガイドやインプラント専用のオペ室、滅菌設備などが整っているかもチェックしましょう。

アフターケアは充実しているか

インプラントは埋め込んだら終わりというわけではなく、術後のセルフケアとメンテナンスが重要です。口内が不衛生になれば、せっかく埋め込んだインプラントがグラつき始め、最終的には抜け落ちてしまうかもしれません。

そのため、歯磨き方法を丁寧に指導してくれたり、定期的に検診の案内をしてくれたりするなど、長期的に患者様のお口の状態を診てくれる歯科医院を選びましょう。

また、インプラントには保証が付くのが一般的です。治療に保証が付いていることで、万が一トラブルが起きた場合も、無料または安価で再治療を行ってもらえます。

ただし、保証内容や期間は歯科医院によって異なるため、事前に確認してください。

まとめ

インプラント治療を終え笑顔を見せる女性

インプラントは外科手術を伴うため、細菌感染のリスク、骨と結合しないリスク、上顎洞や下歯槽管を傷つけるリスクなどがあります。

しかし、このようなリスクは歯科医院選びによって回避することが可能です。インプラント治療に特化し、設備・衛生管理の整った歯科医院を選びましょう。

インプラント治療を選択することで、自分の歯のように美しく、力強く噛める歯が手に入ります。

インプラント治療を検討されている方は、東京都港区「白金高輪駅」1番出口より徒歩1分にある歯医者「白金SAIKI DENTAL CLINIC」にお気軽にご相談ください。

当院では、虫歯・歯周病治療、矯正治療、入れ歯治療など、さまざまな診療を行っています。審美歯科やインプラント、ホワイトニング、クリーニングなども実施しています。

診療案内ページはこちらWEB予約も受け付けておりますので、ぜひご活用ください。

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