こんにちは。東京都港区「白金高輪駅」1番出口より徒歩1分にある歯医者「白金SAIKI DENTAL CLINIC」です。
歯周病は、気づかないうちに進行することが多い病気です。毎日のブラッシングや歯科医院での定期クリーニングでも症状が良くならない場合、外科治療が必要になることがあります。
手術と聞くと不安になるかもしれませんが、歯茎の健康を取り戻し、大切な歯を守るための選択肢の一つです。「歯周病の外科治療はどのようなことをするの?」「自分の症状は外科治療が必要なの?」という方も多いのではないでしょうか。
本記事では、歯周病の外科治療について解説します。メリットやデメリット、どんな方が外科治療を検討すべきかも紹介するので、歯周病の治療法を探している方はぜひ最後までご覧ください。
歯周病の外科治療で行うこととは

外科治療は、歯周病が重度の場合に行われます。歯周病の悪化を食い止め、症状を改善します。歯周病の外科手術には、おもに以下の3つの方法があります。
- フラップ手術
- 歯周組織再生療法
- 歯肉移植
それぞれ詳しく解説します。
フラップ手術
フラップ手術は、歯周病の基本治療(歯石除去や歯根の清掃など)を行っても改善されない場合に行われる外科治療です。歯周ポケットが5mm以上と深く、歯石が残っている場合に検討されます。
フラップ手術によって深い歯周ポケット内の歯石を除去し、歯周病の進行を防ぎます。フラップ手術は保険が適用され、費用は約5,000円から1万円程度です。
手術は、局部麻酔を使用して行います。歯茎をメスで切開して剥離し、歯石やプラークを取り除いて歯の根の表面を清掃し、歯茎を元に戻して縫合します。
歯周組織再生療法
歯周組織再生療法は、歯周病によって破壊された歯槽骨や歯根膜など歯周組織を再生させる治療法です。歯周組織再生療法は使用する薬剤によって費用が変わるので、歯科医院で確認しましょう。
歯肉移植
歯肉移植は、歯茎が下がった部分に、ほかの部位から健康な歯ぐきを移植する治療法です。歯茎が痩せたり、過度なブラッシングを行ったりすると、歯茎が下がってしまいます。歯茎が下がると歯が長く見え、見た目が悪くなるだけでなく、知覚過敏や歯周病になりやすくなります。
しかし、歯周病が進行している場合や、歯茎が痩せた原因が特定できない場合は、歯肉移植を行うことはできません。歯科医院での診察を受け、歯肉移植について相談しましょう。
治療は、手術部位(移植先と採取部)に局所麻酔を行って進められます。歯肉を採取したら、移植して縫合し固定します。手術後、1〜2週間程度で抜糸します。
歯肉が落ち着くまでに3ヶ月程度かかるので、術後の管理をしっかり行って健康な状態を維持しましょう。
どのようなときに歯周病の外科治療が必要?

歯周病の外科治療が必要となるのは、以下のような状態の時です。
通常の治療で改善しない
歯磨きやクリーニング(歯石除去や歯根の清掃)などの通常の治療を行っても改善が見られない場合には、外科治療が必要です。歯周病が中等度〜重度になると歯周ポケットが深くなり、歯石やプラークが歯茎の奥深くに付着するため、クリーニングでは除去できません。
外科治療によって深い歯周ポケットの歯石やプラークを除去し、歯周病の進行を防ぎます。
歯周ポケットが深い
歯周病が進行し4mm以上の歯周ポケットがある場合は、外科治療が検討されます。歯周ポケットが深いと、歯石やプラークが取り残され症状がさらに悪化する可能性があるからです。
フラップ手術によって、深い歯周ポケットの歯石やプラークを除去する必要があります。
骨が溶けている
歯周病が進行すると、歯を支えている骨(歯槽骨)が溶けてしまいます。歯槽骨が溶けると、歯石やプラークを除去しても元の状態には戻りません。放置すると歯を失うこともあるため、外科治療が必要となります。
歯茎が下がっている
歯茎が下がると歯根が露出するため、歯が長く見えたり、すき間が目立ったりするようになります。このような場合、外科治療によって歯茎の形状を修正し、見た目を改善させます。
噛み合わせが悪い
歯周病によって歯を支える周辺組織が壊されると、歯がぐらつくことがあります。歯がぐらつくと通常の咀嚼でも過度な負担がかかり、歯の寿命を縮める恐れがあります。
外科治療によって歯周組織を再生することで、歯の安定性を保ちます。
歯周病の外科治療を受けるメリット

歯周病の外科治療を受けると、以下のようなメリットがあります。
歯周病の進行を防止できる
歯周病の症状は、歯肉の腫れや出血だけではありません。歯周病を放置すると、歯がグラつき始め、最終的には抜け落ちてしまいます。
外科治療によって歯周ポケット内の歯石やプラークを除去すれば、細菌の増殖を防ぎ、歯周病の進行を抑えられます。
大人が歯を失う原因の第一位は歯周病です。また、歯周病は、心疾患や糖尿病などの全身疾患のリスクを高めることがわかっています。歯周病の進行を抑えれば、歯の寿命を伸ばすだけでなく全身の健康を保てます。
口臭を改善できる
歯周病の原因となる細菌は、歯周ポケット内で増殖し口臭の原因になります。歯周病が進行すると、歯周ポケットが深くなり通常の歯磨きでは除去できない場所で細菌が増殖し続けるためです。
外科治療によって深い歯周ポケットの歯石やプラークを除去すれば、口臭を改善できる可能性があるのです。
見た目がよくなる
歯周病が進行すると歯茎が下がり、歯の根の部分が露出します。外科治療により露出していた歯根部分を覆うことができれば、不揃いだった歯肉のラインが整えられ適切な歯の長さになります。
さらに、歯周病により炎症が起きると、歯茎が赤く腫れます。外科治療によって歯周病が改善すると、炎症によって赤く腫れていた歯肉が健康的なピンク色に戻り、自然な見た目に戻ります。
歯周病の外科治療を受けるデメリット

外科治療は歯周病の進行を防ぐなどのメリットがありますが、手術後数日間は痛みや腫れ、違和感が出ることがあります。治療後は痛み止めが処方されますが、痛みが長引いたり、強くなったりする場合は歯科医院へ相談しましょう。
また、外科治療後は歯茎が下がることがあります。歯茎が下がると歯の根元が露出し、冷たいものや熱いものがしみるといった知覚過敏の症状が現れることがあります。外科治療後の歯茎の下がりは、時間の経過とともに症状が改善されるケースがほとんどです。
歯周病の外科治療を受けられない方とは

歯周病の進行を防ぐ方法として効果的な外科治療ですが、以下のような方は受けられない可能性があります。
ホームケアが不十分な方
歯周病の外科治療を行ったとしても、ホームケアが適切に行えない方は、再発や悪化のリスクが高くなります。外科治療では一時的に歯石を除去できますが、その後の適切なケアがなければ効果は長続きしません。
ご自宅でも毎日の歯磨きがきちんとできるように意識する必要があるでしょう。
基礎疾患がある方
以下のような基礎疾患がある方は、歯周病の外科治療が受けられないことがあります。
- 高血圧症
- 糖尿病
- 脳梗塞
- 心筋梗塞や狭心症などの心臓疾患
また、血液をサラサラにする薬(抗血栓薬)を服用している方も、歯周病の外科治療は受けられません。服用中の薬を一定期間中断できる場合は、外科治療を実施できるケースもあります。
自己判断はせず、歯科医師とかかりつけ医に相談しましょう。
妊娠中の方
妊娠中の方も歯周病の治療は可能ですが、外科手術は制限されることが多いです。とくに、妊娠初期や後期は、母体と胎児への影響を考慮し最小限の処置にとどめるのが一般的です。
妊娠中期であれば外科治療が検討できる場合もありますが、担当医と相談し慎重に判断しましょう。
喫煙者
喫煙者の口腔内は、歯周病の原因菌が増殖しやすい環境になっています。そのため、非喫煙者に比べて歯周病になりやすく、悪化もしやすいです。
また、喫煙すると血流が悪化するため、外科治療後の回復を遅らせます。喫煙者は、治療の成功率が下がることも報告されています。
高齢で体力が低下している方
体力が低下している方は、手術後の回復が遅れる可能性が高く歯周病の外科治療を行えないことがあります。傷の回復に時間がかかると、感染のリスクが高まることもあるでしょう。
まとめ

歯周病の外科治療は、重度の歯周病に対して行われる治療法です。歯周病の基本治療で改善しない場合や、歯周ポケットが深いケースなどに実施します。
歯周病の外科治療を検討されている方は、東京都港区「白金高輪駅」1番出口より徒歩1分にある歯医者「白金SAIKI DENTAL CLINIC」にお気軽にご相談ください。
当院では、虫歯・歯周病治療、矯正治療、入れ歯治療など、さまざまな診療を行っています。審美歯科やインプラント、ホワイトニング、クリーニングなども実施しています。